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レンタカーで宿まで1時間。
しかししかし。初めての子連れ二人旅、しかもボランティア、緊張の連続だったせいか、運転の途中で猛烈に気持ち悪くなってしまいました。
おえーってなるのをこらえながら、あと30分もこれかー…と。信号で減速するたびに吐き気がして。頭痛もひどくて、薬飲んだのかな。逆に吐くだろうなと思ったので、そのまま我慢したかもしれません。
子供を乗せてるから絶対事故だけは起こせない!と、その気持ちだけは強く持ち、なんとか七ヶ浜の宿に到着。
フラフラしながら荷物を下ろして、入り口に入ったら、宿のひとが心配して部屋にすぐ布団を敷いてくれました。
部屋は2階で、窓からは海が見える、たぶん一番いいお部屋。
ああ、この海が、あの日…と思いました。
そこで横になってたかったのですが。
民宿で、それなりに古くて、私たち以外にお客がいないものだから。
長男「ママ、こわい。起きて。1階に行きたい」
ママがいるから大丈夫だよ、ママ気持ちが悪いの、と言っても、しばらくすると「ママ、こわい。1階に行きたい、起きて」
不安な気持ちもわかるし、もともとちょっと怖がりなんです。5歳ですからね、こう言われたら寝てなんていられません。
またフラフラしながら1階に降りて、ロビーで長男と絵を書いてました。
横になりたかったけど、こういうトラブルも覚悟のうちだし。
そのうちすっかり暗くなって。
お夕飯の用意ができましたと言われたときは、まだ気持ち悪くて食べれなくて。でも部屋に戻って布団で長男とゴロゴロしてたら良くなったので、おいしいお料理をいただきました。魚介類中心だったので長男はほとんど食べなかったはず。コンビニで買ったおにぎりでも食べたんだっけ。
波の音が聞こえたのかなあ。
のんびりお部屋で過ごした、二人きりの貴重な時間。
お風呂に入って、布団でずっとゴロゴロしてたような。
そのうち息子も私も眠ってました。
つづく
やっと旅もフィナーレですよ~。
松江市でみんなと別れました。
幹事K氏とH氏は飛行機組。手配いろいろありがとう!
S氏夫妻は松江で和菓子を買うのでと言ってサヨナラ。ボーダーフリーな素敵な奥様でした。
またいつか一緒に旅ができたら!
で、私はK嬢と二人で新幹線に乗りました。
はい、帰りの駅弁!
「出雲美人」…ネーミングでチョイス。ぜひぜひなりたいものです。
中はこんな感じ。
古代ロマンを感じますね!なんとなく!
美味しかったです、確か(3年前の記憶なのですみません…笑)。
そのあと、二人とも疲れて、寝ていた気がします。
盛りだくさんな楽しい旅でしたから。
そうそう、しょっぱなの乗車日間違い切符ランクダウン事件は(もう覚えてないですよね、汗)、ちゃんと差額を払い戻してもらうことができました。
よかったよかった。
で、次はサンライズ瀬戸で四国に行こうって話になってます。
ほんとかなー、でも実現したい!!
その1からここまで読んでくださったあなた、そうでないあなたにも、感謝です。
みなさんもよい旅を。
昨年、2014年7月の話です。
2011.3.11に東日本大震災が起こってから、ずっとやりたいと思っていた被災地ボランティアに、やっとやっとやーっと行ってくることができました。
当初一人でツアーで行くつもりでした。
でも、保育園で震災の話を聞いた長男が「僕も行く」と言ってくれてから彼の成長を待ち、ずっと計画を温め、次男も3歳になり、今年、いよいよ実行に移しました。
「とりあえず受け入れ先を探さねば!」といろいろ電話して、仙台市のボランティアセンターに紹介していただいたところで、1日だけボランティアさせてもらえることになりました。5歳の子を連れてだからできることも限られてるし、いまは訪問ボランティアの受け入れより地元ボランティアの育成にシフトしつつあるらしく、覚悟はしてたけどなかなか決まらなかっただけに喜びひとしおでした。
行きは飛行機。自分ももちろんついて行けると信じていた次男は、空港で別れの時に大泣き。
予想はしていたけど、「ママとおにいちゃんはボランティアに行ってくるから!お土産買ってくるから!」と、言い残し、搭乗ゲートへ。
「私はひどい母親?」と正直後ろ髪ひかれましたが、決めたことはやるしかないのです。
でもこの疑問は自分が何かをやろうとすると必ず出てくる。どうしてもやりたいことは周りのサポートと理解が得られるなら自分のためにやろう、と思っているけど、毎回毎回自問することがボディブローのようにじりじり効いてるなとも思う。
さて、笑えるのはそれまでかなり待ち時間を持て余したのにもかかわらず、最後に入ったカフェでかき氷が出てくるのが異様に遅くて、乗り遅れないかと焦ったこと。ゲートに着いたらまさにジャストオンタイム!で、あんなに待ってたのに~とほんと笑えてしまった。
フライトは1時間程度。長男は2歳のときに乗っているのですが、その記憶はなく、ほぼ初めての体験。
飛び立つときはすっごくわくわくして、離陸したあとは「曇って綿菓子みたいじゃなんだねー」って話したり、リンゴジュースをもらって飲んだり、とても楽しい時間を持てました。正直1時間超えて席にしばりつける自信はなかったので、ちょうどいい飛行時間でした。
仙台空港に着いたらもう外は暗くて。予約したレンタカーを借りて、いざボランティアへ。
と行ってもこの日は泊まるのみ。ボランティアさん用のお家があるらしく、そこに他の方たちと一緒に泊めてもらうのです。
空港から約1時間の、二人きりのドライブ。
最初はノリノリだった長男でしたが、そのうち「気持ち悪いかも」。
空腹のせいで車酔いしたかと、パンを渡す。
が、外を見てももう真っ暗。30分経ち、40分経ち…。
「おうちに帰りたくなってきた」
やっぱり来たか…!という感じです。
「おうち、帰りたい…おうち、帰りたい…うわーん!おうち帰りたい~!!!」
後部座席で号泣。
パンを口にはさんだまま、ボロボロ涙をこぼすのですが、当然帰れるはずも、帰るつもりもなし。
「あ、このトンネル長いし明るいね!形も丸くて、うちの方と違っていかにもトンネルって感じ!」と気を引いたら「ほんとだ~」と立てなおしたものの。
トンネルが終わると再び「うわーん、おうち帰るー!¥※☆!」
着いて早々にこれじゃ今晩の夜泣きが心配だ…。
そう思ったけど「大丈夫、ママがいるから!」と無理やり励まして、目的地到着。
しかし。ここからが彼のすばらしいところで。
まず、着いた場所が広くて明るくて、雰囲気のよいところだったことで、泣きやむ。えらい!
さらに、出迎えてくれたスタッフさんが明るくて感じのいい方だったのに機嫌を直し、車から降りて事務所へ向かうときには「おれ、楽しみになってきた♪!」ともう笑顔。えらい!
ひきずらないというか、この切り替えの早さは私も見習わねば(ちょっと恥ずかしいけど)。
その日は書類を書いて、説明を受けて、ありがたくも夕飯をいただいて、ボランティアハウスへ移動。
新築であろう一軒家にスタッフさんやボランティアさんが宿泊していて(なんと家屋所有者のご厚意だそうです)、もちろん相部屋ですがお布団も借りられて、シャワーも使えて、無料でお泊りさせていただきました。
最近お絵描きにはまっている長男は、ダイニングで寝る直前までひたすら描いてました。
ボラ事務所でも描いてたし、この旅の間中、空き時間はすべてお絵描きに費やしてました。
ただし一人で黙々とではなく、必ず私もおつきあいしなくてはいけないので、その間に別のことはまったくできなかったのだけど…。
心配していた夜泣きもなく、疲れからか親子で朝までぐっすり。
さあ、翌朝。ここからがボランティア!
うきうきしてる長男↑
午前は猫のお世話をさせてもらいました。
↑窓から見える被災猫ちゃん。
10匹分くらいのケージを、順番に猫を出して、トイレと部屋をきれいにして、えさと水を置いて、また猫を戻す、というのを。
長男「うんちはママがやってー」とのことで、汚れ役は私に。
彼はお部屋をミニほうきで掃くのと、えさを入れるのをやってくれました。
それが終わるともうお仕事がなく、午後までのんびり。アルパカにえさをやったり、他のボラさんとお話したり、ソフトクリームを食べたり、お絵描きをしたり。
↑アルパカとにらめっこ。
↑モーレツお絵描き中。将来手塚治虫みたいになってくれたら死ぬほどうれしいけど。
実はこの日はボラさんの人出は足りていて、そこに1日だけ、しかもこぶつきで入れてもらったので、手助けになるどころかお手間をかけさせてしまいました。
しかも、午後なかなか仕事がふられないのに退屈した長男が「ボランティアなんか来るんじゃなかった!」と大声で叫び出し、「そんなこと言うんじゃないの!」とたしなめる私に、他のボラさんが苦笑。勘弁してくれ…。
それなのに、やっと犬の散歩を頼まれたら「おれはやらん」とか言い出して。…おいっ!!
まぁ結局はちゃんとつきあってくれましたけど。
お水の入ったペットボトルを持って、犬がおしっこしたらそこにかける、というのをやってくれました。
↑犬をお散歩させたドッグラン。
道路のお散歩がイマイチだったワンちゃんを私たちがドッグランでお散歩させてたら、その飼い主が会いに来てひさしぶりの感動の再会!そんな場面も見れました。
早く一緒に暮らせる日がくるといいね。
実働1~2時間程度だったと思うけど、なんとかぎりぎりボランティアしたという形にはなったかな。
本当は夜までお仕事はあったのですが、次の宿に向かうため中途半端に夕方でサヨナラ。
すみません、今度は戦力になってまたお手伝いができたら。
でもそのときには、にゃんこもわんこもみんな飼い主さんとこに行けて、ボランティアの必要なんてなくなっているのが一番いいんでしょうね。
本当にありがとうございました。
長男は「今日一番楽しかったのは、ソフトクリームを食べたこと!」と言ってました。
…いいんです。行って、ちょっとでもやったということが大事ですよね。
(つづく)