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  敬愛するエーリッヒ・ケストナーの名作「飛ぶ教室」より名前を拝借。Das fliegende Blog 、略して「飛ぶログ(?)」。 成田けいの他愛もない日常をぽつりぽつりと綴ってみます。記事の内容と掲載日時は必ずしも、というかほとんど合致しませんので、ご了承くださいませ。
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グループの先頭には赤いリボンをゼッケンにつけている人が走っている。この人がペースメーカーであり、いわばグループリーダー。そのグループの人はどんなに速くてもその人を抜いてはいけないのだ。

そのリーダーが見えたのだ。朝出発して以来、休憩所以外その存在を目にすることのなかったリーダーがそこにいる!わーい!!自力で追いついた!!
リーダーはもちろん、その周りにはいかにも速そうなロード乗り達が走っている。その中に自分もいる。
ばんざーい!!

嬉しさとともに最後の休憩所に滑り込み、小休憩のあと、出発の合図とともに誇らしげにスタート地点に立つ。
遅れずに同じグループの人たちと出発できるのは初めてでうれしい。
さあ、今日のゴールまであと一区間、先頭グループで走りきるぞ!と気合十分で出発した。
が、そんなに甘くはなかった。

しばらくはついていけたのだが、向こうはロード、徐々に引き離されていく。マシンのせいだけじゃないだろうけど、とにかく悔しい。特に中学生くらいの男子に置いていかれたのが悔しかった。身体能力はどう考えても向こうが上だから仕方ない。んだけど、悔しいつうかうらやましいつうか。あんな小坊主にぃ。
でも、焦りはなかった。体の赴くまま、気持ちのいいペースに乗せてペダルを踏み続けた。もちろん片足で。
グイグイ進んでいく疾走感の中で思った。「あー私きっと片足失っても自転車に乗ってるなぁ」

チャンスは再び訪れた。左足が「おい、そろそろ追っかけようぜ」と言い始めた、かのように踏むのがまた軽くなった。
おっし、行こうぜ!!
あとのことは詳しく覚えてない。が、とにかく一人で踏みまくり、海沿いの林道を全力疾走。快適ペースで走る他グループを強引にゴボウ抜きして、ゴール直前に先頭集団に追いついた。そして、そのままゴーーール!!!
やったあーーー!

すっごいすっごい嬉しかった。
私、137kmを走れたよー!!

祝福してくれるみたいに、空はいつのまにか晴れていた。

aadeb858.jpeg

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今日からしばらく名古屋を離れます。一路東へ。
本物かしらと疑いつつ買ったコーチンとり飯弁当はおいしかった。本物に違いない(?)。
富士の高嶺に雪は降っていなかったけど、しっかり積もってて美しかったです。富~士~は日~本一の山~♪と車窓から感動してしまった。 
なのに、あーまた写真が横やー。




昼食休憩地のコムケ湖キャンプ場を出た後は、ひたすら左足一本で自転車をこいでいた。それしか覚えてない。
1本で2本分の仕事をするのだから、左足クンは大変だ。ビンディングじゃないので引き足の時が特に大変。スピードが落ちないように上げた瞬間下げるっ上げた瞬間下げるっ…の繰り返し。こんなに大変ならわざわざ自転車に乗る意味ない、けど乗ってしまってますからね。
次の休憩地点、上湧別町センター「トム」のことは全くと言っていいくらい覚えていない。申し訳ない。そのくらい大変だった、と思って許してほしい。

しかし!しかしなのだ!その次の休憩地点、ファミリー愛ランドYOU(すごいネーミングセンスだ)で奇跡は起きた!
サロマ湖名産ホタテの貝柱の日干しをもらった(どう考えても補給食じゃなくてつまみ…(笑)。ビールが飲みたくなってしまうので食べずにカバンに入れた)。すでに100km以上走っているのに休みたい気持ちには全くなっていなかった。だから、少し休憩しただけで自分のグループの少し後ろのグループに滑り込み一緒に出発した。
ここからがすごい。
出発してすぐに自分の足が軽いことに気づいた。もちろんこいでいるのは左足のみ。右はペダルに乗せているだけ。そのままスイスイと周りを追いて進んでいくではないか。
なんじゃこりゃ!?
とにかく調子がいい。走りたいと体が言っている。その勢いのままにペダルを踏み、一人また一人と追い抜いた。ぐんぐん、というオノマトペがこれほど似合う瞬間は私の人生になかった。左足が「気持ちいいー!」と言っていた。「右足、お前の分まで俺が面倒みっからよ。安心してついてきな!」とも。その言葉に右足がコクリと黙ってうなずいた。ように私には思えた。
後ろに流れ去る景色のスピードもさっきまでとは違って、飛んで消えるように思えた。

あとで思うと、100kmを走ってようやく体があったまって力を発揮できたのではないかと思う。んなアホな、遅すぎやろと思うかもしれないが、実は私はトカゲに負けないくらいの変温動物人間なのである。いかんせん寒さに弱く、自分の力で体温を上げられない。冬の布団では体温が上がらないまま寒さで眠れないので、必ず布団乾燥機で温めてから寝るくらい。しかもさらに靴下履いて。(ちなみに夏にはめっぽう強く、名古屋の夏でも「暑い」と文句を言うことはまずない。もし言ったとすればきっと社交辞令。)今までのライドでもたいてい後半の方が元気がいい、だから当たっているんじゃないかと思う。

アドレナリン放出しながら走って走ってふと気がつくと、私のグループが見えた。
――-追いついた!


続く


元旦。大晦日にふと「日の出を見てみよう」と思った。どこなら見れるかなと考えて思い付いたのが伊良湖岬。ついでに自転車持ってって走り初めをしてこよう、というわけで深夜の国道をひた走り行ってきました。こんなノリは学生のとき以来かも、もう二度とできんかもなぁ 。
080101_070701.JPG深夜の渥美半島はすごく寒かった。けど、日の出を見たら元気が出て来た。月並だけど、すごくきれい。空と海が赤く青く染まって、神々しい。何かを祈らずにはいられないくらい。 しかし撮った写真は縦横が逆…。感動わかるかしら。

日の出に小さな幸せを願ったあとはさっそく走り初め!海沿いは意外に風がな20c647d4.JPGく、サイクリングロードを楽しめた。けど、半島の奥へとコースを変えた途端、寒風にふきまくられ後半は厳しいライドになった。正面から吹き付ける風に、北海道で走った小清水原生花園を思い出す。
このライドで体が相当なまっていることが判明。秋公演がほとんどイスの上の芝居だったのと、年末年始食べてばかりだったせいで、筋肉はすっかり脂肪に変わってしまったらしい。踏むペダルの重いこと…いかん、今年はきたえるぞぃ!

f0612857.JPG2時間半くらい走って体はポカポカ、でも手足は冷え切っていた。さてお風呂で温めようかと日帰り入浴できるホテルを探すも、どこも午前中はやっていないとの返事ばかり。海を見ながらのお風呂が楽しみだったのにー(泣)。やむなく名物大あさりと焼きガキを食べて帰路に。 

2008年、いいスタートだったんじゃないかな。











最後のグループにも遅れ、必死の思いで2つ目の休憩所「紋別市ホワイトビーチ」にたどりついたときには、私のグループはとっくに出発した後だった。
右ひざの痛みとこれから100kmのおつきあい。これは、もう、完走だけを目標に最後尾で走るしかない。そう腹をくくった。
極力足に負担をかけないで一定のペースでゴールを目指す。バスに乗せられるのだけはどうしてもいやだった。わざわざ愛知から運んで来たんだ、こいつで走らんでどうする!?
腰を下ろして補給食を口に入れたら、少しでも時間を稼ごうと、すぐ愛車にまたがった。

そこから、次のコムケ湖キャンプ場までのことはあんまり覚えていない(5ヶ月も経っているのだから当たり前か)。ただ、ずーっと右ひざが痛かったことだけは覚えている。どうやったら痛みを最小限に抑えながら走れるのか、そればかり試行錯誤しながら走っていた。だから、景色とかゆっくり見ている余裕はなかったし、子供やいかにもな素人さんにまで(向こうから見たら私もかなりの素人さんなんですが)抜かれまくって、このひざさえ言うこと聞いてくれれば~と悔しい思いをした。

cf97cf25.jpegで、3つ目の休憩所「コムケ湖キャンプ場」到着。ここで第1チェックポイントのスタンプを参加証に押してもらう。と同時に、お昼ご飯のお弁当もゲット。さすがに昼食タイムということで1時間くらい休憩があり、まだ先頭のグループですら出発していない。やっとみんなと合流できたと軽く安堵。だって後ろの方を走ってるのってやっぱりさみしいですよ。
昼のお弁当は今朝の弁当と似たようなメニューでちょっとげっそりしてしまったけど、広い芝生にみんなの中に腰を下ろして食べると、イベントに参加しているという実感と「この人たちみんな自転車が大好きなんだよなあ」という親近感が湧いてくる。特に、私の自転車のフレームはパナソニックなので(カラーリングしてロゴは見えなくなってるけど)、パナソニックのロードに乗っている人を見ると勝手に応援したくなってしまう。見るからに「もう20年くらい乗ってるんだろうな」っていうパナのロードにまたがってるおじさまおばさまはそれだけで尊敬です。

昼食後トイレへ行っている間に私のグループは出発。また遅れた!トイレが混んでるんのがいけないんだー!
仕方なく次のグループと出発することに。まだまだ戦いは続く。
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